訪問着に大きな黄変・変色したシミの染み抜き・クリーニング

ベージュ色の訪問着のお袖に、とても大きな黄変がある着物染み抜き・クリーニング事例です。これだけ大きな変色したシミの場合、やはり完全に元の状態に戻すことは非常に困難です。ですので、お客様には、ご着用に問題ないレベルには直せるが、完全に直すことは難しいとお伝えした上での作業を行いました。

着物 30年以上前のシミ 染み抜き前

まずは、思い切って黄変したシミを抜いてしまいます。 当然、地色も抜けてしまうのですが、シミを抜かなければ直せませんので、致し方ありません。
余談ですが、よくクリーニング店さんなどで「これ以上は地色が抜けてしまうので、染み抜きは出来ません」みたいな札がついて、結局直らずに返ってくることがよくありますが、アレは本当はおかしな話なんですね。
本来、染み抜きというのは、色が抜けても直せる技術も合わせて一つの技術なんです。色修正が出来ないから染み抜き出来ないというのは、間違いなんですね。
そんな低レベルの技術は、染み抜きとは言いません。 単なる汚れ落としです(猛毒)

着物 30年以上前のシミ 染み抜き中

シミと同時に地色も抜けたので、限りなく元の状態になるように、染色補正(色修正)で修復していきます。

着物 30年以上前のシミ 染み抜き後

本当の着物の染み抜き・クリーニングをお探しなら、お気軽に当店にご相談くださいませ。